はりのラブライブ!メモ

ラブライブ!への『大好き』を叫ぶブログです

3rdライブに向けて~La Bella Patria編~

 

 みなさんこんにちは、はりです。

 

 前回記事に引き続き、3rdライブに向けての歌詞読み企画をやっていきます。

 こちらの記事を読んでいない方は先に読んでいただければ嬉しいです。 

 

<企画説明記事>

ynhk.hatenablog.com

 

<前回記事(サイコーハート編)>

ynhk.hatenablog.com

 

 

 

 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~まで後7日!

 

 

 ついにあと一週間になりましたね!

 というわけで、今回は本企画第5回、第5話挿入歌、La Bella Patria編です。

 では歌詞解釈にいきましょう。

 

 

 

はじめに

  La Bella Patria

    歌 :エマ・ヴェルデ(CV.指出毬亜)
    作詞:Ayaka Miyake
    作曲:齊藤庸介
    編曲:齊藤庸介

 


www.youtube.com

 

 まず私が気になったのはこの楽曲の歌詞が、誰に向けたものなのか、ということ。

 

 La Bella Patriaという曲名の意味は「美しい故郷」ですから、スイスの家族への曲、というのが一つの解釈だと思います。ただ、アニメ5話では、果林の前で果林のために歌ったわけなので、果林に向けたメッセージというのもあると思います。

 今回は、両方の解釈を含めながら書いていこう思います。(都合良く解釈するやつ)

 

 それではいきましょう、La Bella Patria編です。

 

 

 

歌詞解釈

きっとこの場所で
夢が待ってる
澄み渡る空を越えて
伝えたいの もっと

 この場所というのは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、もしくは日本と考えています。それはアニメ文脈において、です。

 

 どういうことかというと、エマはみんなの心をポカポカにするスクールアイドルになりたい、という想いがあります。なので、この曲を披露すること、エマがみんなの前でスクールアイドルとしてパフォーマンスをするところであればどことでも解釈ができる、ということです。

 

 不特定の場所を指す言葉であるため、この曲における「この場所」はエマがみんなの心をポカポカにできる場所、という意味を多分に含みますね。

 (以下、「この場所」は、今回においてはエマが果林に歌を届けた「日本科学未来館」としておきます)

 脱線しました...

 

 

 ここでは"夢が待ってる"という表現が特徴的かなと思います。

 夢がエマを待っているということですが、エマが果林に伝えたこの言葉が関係していると思っています。

やりたいと思った時から、きっともう始まってるんだと思う

(5話「今しかできないことを」より)

 エマはスクールアイドルが"やりたくて"日本に来たわけです。

 だからこそ、やりたいと思って日本に来た時から、もうこの虹ヶ咲学園には夢が待っている、そういう思いがあったのではないかと思います。

 澄み渡る空を超えて伝えたい、その先はスイスの家族であり、果林であると思っていて、果林に対しては"夢"に対するメッセージだと考えています。。

 

 

 イントロで歌われているのは「自分の想い」

 後程少し掘り下げようと思っているので、各フレーズごとに書いておきます。

 

 

 

まだ知らない 運命のドア
開いたなら (ドキドキだね)
広がる世界

 "まだ知らない"のは、勿論見たことのない世界だから。そしてその世界はエマにとっての日本であり、果林にとってのスクールアイドルの世界。

 

 運命のドアの先にはまだ知らない世界が待っている、ドキドキだね、という聴き手(果林)への問いかけ。そんなドアを開けて日本にやってきて、広がる世界を見ている、感じているのがエマというスクールアイドルなのです。

 

 

 このAメロの前半部分で歌われているのは、「相手への問いかけ(メッセージ)」

 

 

 

ちょっと怖い でも
トランクいっぱいに
詰め込んだ思い出
ぎゅっと抱きしめて

 やっぱり知らない世界へ行くのは、少しだけ怖い。それは誰でも感じることだと思います。そんな怖い思いもある中で頼りにするのが、これまでの思い出。エマにとっては、故郷で過ごした楽しい思い出であり、小さい頃に動画で見た日本のアイドルに憧れていた時の気持ちもあるかもしれません。

 

 ”トランクに詰め込む”という表現、スイスからはるばる日本にやってきたエマらしいですね。困ったときにはトランクを開いて、思い出を振り返ることができる。そんな思い出を抱きしめて、大切にしながら、新しい世界へのドアを開くわけですね。

 

 これは果林に対してのメッセージでもあると思います。 スクールアイドルは果林にとって知らない世界だけど、これまでの思い出を抱きしめて進んでみて欲しい、と背中を押すような歌詞ですよね。

 

 Aメロの後半で歌われているは、「自分の想い」

 

 

 

高鳴ってく (胸の中)
自分の気持ちに(もう)
ウソをつくのって
すっごくむずかしいね(そうでしょ?)
心に耳をすませて

 ここの歌詞を読んでいて少し感じたのが、”優木せつ菜”という存在なんです。アニガサキの背景を少しだけ。

 

 エマは元々同好会のメンバーで、最初からいた5人のうちの一人なので、せつ菜と一緒に活動をしていたわけです。新グループのお披露目会という話があったので、確実かどうかは分かりませんが、CHASE!という楽曲を知っていた、もしくは本番のステージを見ていたと考えられます。

 そう思ったのがこのCHASE!の歌詞。

走り出した! 思いは強くするよ

CHASE!」より

なりたい自分 我慢しないでいいよ

CHASE!」より

 

 この歌詞とLa Bella Patriaに似た思いを感じました。「自分の気持ちに嘘をつくのってすごく難しい」と、「なりたい自分を我慢しないでいいよ」この二つに近いものを感じます。そして、DIVE!は果林、エマ二人ともステージを見ていましたね。

心に鍵かけて 響く自分の声に耳塞いでた

「DIVE!」より

 

 今の果林にまさに当てはまる歌詞。こんなところからエマはせつ菜の影響を受けているのではないかなと感じるんですよね。こういった想いをエマ特有の表現、柔らかさで歌ったのが、ウソをつくのってすごく難しいね、なのかなと思います。

 

 

 このBメロは「相手へのメッセージ、問いかけ」

 

 

 

きっと この場所で
夢が目覚めてくから
光り出す(瞬間へ)
この手を伸ばすのいま

 この場所で夢が目覚めてく。

 

 この場所は先ほど、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会と読みましたが、サビでは少し違う意味も含むのかなと思います。エマが歌った場所(日本化学未来館)もあるでしょうか。

 

 ここまでイントロから各フレーズ毎に書いてきましたが、一応ここに繋がっているのかなと思って書きます(私のこじつけですが)

 

・イントロ   →自分の想い
・Aメロ前半→相手へのメッセージ(問いかけ)
・Aメロ後半→自分の想い
・Bメロ  →相手へのメッセージ(問いかけ)

 

 という構成になっています。自分の想いを歌って、相手へ問いかけるという流れ。

 つまり、1番でエマの想いと果林へのメッセージが歌われている。私はこう思ってるんだよ。果林ちゃんはどう?やりたいことやってみようよ!、というようなメッセージなんじゃないかなと。

 

 エマはみんなのこころをポカポカにしたい、というスクールアイドル像を持っているので、この楽曲に限らずですが必ず「他者」の存在があります。だからこそこの相手のメッセージと、自分の想い、というのをとても大切にしていると考えられるわけですね。

 

 その結論の一つが、「光りだす瞬間へ この手を伸ばすの今」なのだと考えています。

 

 では「光りだす瞬間」とは何が光りだして、それがどんな瞬間なのか。

 

 この場所で光りだすのは夢への道、もっと簡単に言うならば、自分のやりたいことを歌っているでしょう。光りだす瞬間は勿論「やりたいと思った時」ですね。自分がやりたいと思ったときから既に夢への道、自分のやりたいことへの道は光りだしているんですよね。

 

 だから光りだす瞬間へ、”今”手を伸ばそうよ、というエマのメッセージがあるのだと思います。

 

 

 

叶えていくんだ
これから何が起こっても
ゆずれない(この想い)
勇気にかえていこうよ
La Bella Patria
この歌声 届くように

 エマにとって譲れない想いは何か、私は「自身の思い」ではないかと思っています。

 

 果林がスクールアイドルに興味があったのに興味のないふりをしていた、そのことに対してかなりの思いがあったはずです。エマも自身の思いをとても大事にしていますし、それを勇気に変えていける強さもある子なんですよね。それを果林へのメッセージとして、伝えているのがこのサビの歌詞なのだと思います。

 

 La Bella Patriaは美しい故郷という意味なので、そのままの意味で捉えるとスイスに向けて届ける、という風に受け取ることができます。ですが、少し別の捉え方で解釈してみようと思います。

 

 「故郷」という言葉は、広義に解釈すると、「自分の原点」あるいは「大切なもの(場所)」と捉えることができます。自分の原点、つまり自分の正直な気持ちにこの歌声を届ける、というのもあるのではないでしょうか。

 果林に対して、自分の正直な気持ちを大切にしてほしい、そんなメッセージを感じる歌詞だなと思います。

 

 

 

始まってく 新しいステージへ
今 進みたい(待ちきれない)
夢みた世界

 2番でも未知の世界へ踏み出す思いが歌われています。が、1番よりも確実に1歩前に進んでいることがわかりますね。

 

 1番ではドアを開く、2番ではその開いたドアの先へ進んでいきたいという思いが歌われています。そしてドキドキ(緊張や不安)から待ちきれない(ワクワク)に変わった、そんな心の変化も感じることができますね。

 

 

 

見渡すほど知りたいことや
触れてみたい不思議
いっぱいになってくの

 夢見た世界を見渡してみると、知りたいこと、不思議にたくさん出会えたんだよ、というエマの経験からの果林へのメッセージなのかなと思います。

 果林は夢見た世界に踏み出すことはしてこなかった、だからこそ、それを経験してきたエマがその魅力について伝えているのではないでしょうか。

 

 

 

ひとりじゃない(寂しくないよ)
みんなの声が(ほら)
聞こえてくるたび
この胸は踊るの(いつだって)
心に期待溢れて

  新しい世界に踏み出してみても、必ず助けてくれる仲間がいて、その声が聞こえてくる。

 これはエマが日本に来た時のこと、エマが学生寮の地図を探して、迷っている時、果林が「どうかした?」と声をかけてくれた時のことなのかもしれません。

 

 それをエマはもちろん覚えているわけです。あの日エマは果林に助けられたから、今度はエマが果林の背中を押す番。そんな仲間の声が聞こえてくると、いつだって不安から期待へと変わるというエマの経験が歌われているのかなと思います。

 

 仲間がいるからこそエマの心には期待が溢れている。期待、というのはこれから先の同好会活動、あるいはエマの同好会活動の楽しさ、未来への期待を果林に対してのメッセージとしても受け取ることができますね。

 

 

 

きっと 明日へと
夢を繋いでくから
駆け出した(瞬間を)
信じて進むの いま

 このフレーズが出てくるのが3回目ですが、イントロから”夢”に対しての歩み、進歩がありますね。「待ってる⇒目覚める⇒繋いでいく」という変化。

 

 エマが日本にやってきてから、これまでの変化がここに歌われているのだと思います。2番サビでは自分が目覚めた夢を別の人(果林)に繋いでくということですね。

 

 

 そして、そのエマのアクションにも変化があるんですよね。

 

 「伝える⇒手を伸ばす⇒信じて進む」

 

 想いを伝える、手を伸ばす、信じて進む。エマのこれまでの歩みはきっと果林にも伝わっているでしょう。夢に向かって駆け出した瞬間、駆け出す先は勿論「やりたいと思ったこと」(への道)です。

 1番で光りだす瞬間へ手を伸ばす、と歌ったエマは既に駆け出した瞬間=手を伸ばした瞬間を信じて、自分のやりたいことを信じて進む、という前向きな想いがあるんです。

 

 

 

叶えていくんだ
これから何が起こっても
みんなとね(一緒にね)
笑顔に変えていくから
La Bella Famiglia
この歌声 響くように

 これからは何が起こっても叶えていく、1番もそうでしたが、サビの後半部では良い意味でエマらしくない、強気な思いを感じます。

 

 これから何が起こっても、という言葉を普段は柔らかくて包み込むような優しさがあるエマが歌うことで、その想いの強さをより感じますね。みんなと一緒に笑顔に変える、ここには見ている人をポカポカにしたい、というエマの想いを感じますね。

 

 famigliaは家族。もちろんエマの家族に対してという解釈がありますね。スイスの家族もエマが一人で日本に行くことに対する不安などもあると思いますが、みんなと一緒に笑顔に変えていく、そんな仲間がいるんだよ、ということを伝えているのかなと思います。

 

 あともう一つの解釈としてfamigliaは同好会の仲間、そして果林のことを歌っているという解釈です。(むしろここまでの解釈的にこちらがしっくりきますね)

 一人で日本にやってきたエマにとって同好会の仲間、同じ学生寮の果林は家族同然なのだと思います。そのみんなにエマの強い気持ちや想いを伝えたい、あるいは歌声を響かせたい、そんな思いを感じますね。

 

 

 

夢と夢が集まれば
新しい夢を運んできてくれる
そう 叶えていこうよ!

 まさしく虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のことですね。

 

 果林の「モデル」という夢に対して、スクールアイドルという夢は全く違うものです。更に同好会はソロ活動であり、それぞれにそれぞれの夢があるんです。

 夢と夢が集まった時に新しい夢を運んできてくれる、これはエマ自身の経験や価値観から生まれる歌詞でしょうし、そんな裏付けがあるからこそ果林に対して、夢を叶えようよ!というメッセージを送れるのでしょう。

 

 

 

まるで奇跡みたいな出会い
この街で見つけたよ
大丈夫
大好きなみんなと過ごしているから
ひとりじゃないんだ
この胸は踊るの(いつだって)
心に愛が溢れて

 初めて聴いた時「出逢えた奇跡は 何より宝もの」*1を思い出しました。

 

 果林との出会いも、同好会の仲間との出会いも、それは奇跡なんですよね。それをエマが言葉にするのがとても良いですよね。遥か遠くに住んでいたエマが今こうして同好会メンバーと出会えていること紛れもなく奇跡なので。

 

 大好きなみんなと一緒であることがどれだけエマにとって心強いかということが分かりますね。そして、あまり多くの人と関わってこなかったであろう果林に対して、仲間の大切さなどを伝えているのではないかと思います。

 

 エマのみんなに対する愛が溢れている、そんなエマの優しさがとても良いですね。

 

 

 

きっと 明日へと
夢を繋いでくから
光り出す(瞬間へ)
信じて進むの いま

 落ちサビの歌詞では一部、1番のサビと2番のサビを合わせた歌詞になっています。落ちサビでは「駆け出した瞬間を信じて進む」から「光り出す瞬間へ信じて進む」に変わりました。光り出す瞬間、というのは、この曲のここまでのストーリーを考えると、果林がスクールアイドルに向かう瞬間と考えています。

 

 エマのメッセージを受けて、果林が光り出す瞬間へ進んでいくという感じではないかと思います。

 

 

 

叶えていくんだ
これから何が起こっても
みんなとね(一緒にね)
笑顔に変えていくから
La Bella Patria
澄んだあの空へ
いつかきっとね
この歌声 届くように

 ここは2番の歌詞とほとんど同じですので、省略しますが、果林に対して、というのと合わせて、「いつかきっとね」という言葉によって、スイスの家族へという遠方に届けたい想いをより感じました。

 

 

 

おわりに

 はい、というわけでLa Bella Patria編でした。

 

 エマの楽曲としてはこれまでになく、アップテンポな曲調で、サビの歌詞には特に想いの強さを感じました。

 曲のタイトルや歌詞から家族に届けたい思いが大きいのかなと思っていましたが、果林に対してのエマのメッセージなども見えてきてとても良かったなと思っています。

 

 

 今回はこのあたりで終わりにしようかと思います。お読みいただいた方、ありがとうございました。

 

 次回は、璃奈の楽曲「ツナガルコネクト」編を書いていきます。 

 

 今回もお付き合いいただきありがとうございました。明日もよろしくお願いします~

 

  それでは!

 

 

*1:「Love U my friends」より