みなさんこんばんは、はりです。
先日まで2都市4公演にわたって開催された『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~ <福岡公演>、<東京公演>』に全公演現地参加してきました!(もう2週間以上経っていますが...)
福岡公演が開催されたのは北九州市は小倉、西日本総合展示場。結ヶ丘からは遠く遠く離れた北九州という地でも、そこにはたくさんの『繋がり』がありました。そして東京公演は3rd、4thに続き3度目となる武蔵野の森総合スポーツプラザでの開催。今度は同じ場所だからこそ感じられる『繋がり』がそこにはありました。
4公演を完走したいま、全体を振り返りつつ私が感じたことを備忘録として残していきたいと思います。
はじめに
冒頭にも書いた通り、今回のライブはたくさんの『繋がり』が感じられるLiella!らしいライブだったなと、強く感じています。福岡公演前に5thライブに臨むにあたってこんな記事を書きました。
答え合わせ、ではないですがひとつの答えとして5thライブのOPムービーについて。Triangleを形成する3つの星々は各学年のメンバーカラーで描かれました。それが意味するものは3学年、5人と4人と2人で想いを繋げることでLiella!という星座(グループ)を完成させることだったように思います。だからこそ4公演を通して3学年間の繋がりや想いの共有という点を強く感じたライブとなりました。
5thライブというナンバリングライブはLiella!にとって特別な数字だなとも思っていました。たくさん人との繋がりを作ってきたLiella!だからこそ5人のLiella!から始まった物語をいまここで11人という形に昇華させるのもまた素敵だなと思いながら、良い意味でStarlinesからの思い出を持って北九州市に向かいました。それは5人のLiella!と9人のLiella!との時間を大切にしつつ、新たな11人のLiella!との想いの繋がりを紡ぎたかったから。その意味において新しい思い出も沢山増えたライブになったなぁと思います
そして何よりも最っっっっっっっっっっっ高に楽しかったんですよ!!!堅っ苦しいこと並べてきてますしこれからも並べてくんですけど、何よりも本当に最高に楽しいライブだったのが自分にとって一番嬉しかったことかもしれません。
改めてLiella!が、ラブライブ!スーパースター!!が大好きなんだって思わせてくれたこと、最高な時間を当たり前のように共有できたこと、それらは決して当たり前じゃなくて、本当に幸せなことなんだって思います。
だからこそLiella!に伝えたい。
幸せな時間をありがとうございました。11人の輝きが最高に眩しかったです。
これが答えなので1番言いたいことはこれですが、ここから先は私の好きなことや思い出、宝物を残しておくものとしたいなと思います。全く読ませる気のない長さになると思いますが興味のある方は読んで頂けると嬉しいです。
※全曲レポートのつもりはありませんが、書きたいことを全部書くつもりなのでたぶん本当に長いです。
想いの繋がり
いつの日か聴いた希望のメロディが
すばらしい今をつくったの
抱きしめて連れてゆこう「Wish Song」より
まずは曲の話をします。
今回新たなカタチとして披露された曲たちは以下の通り。
・Starlight Prologue
・MIRACLE NEW STORY
・バイバイしちゃえば!?
・1.2.3!
・ノンフィクション!!
・Sing!Shine!Smile!
・Wish Song
・START!! True dreams
・WE WILL!!
・キラーキューン☆
・未来は風のように
実に11曲、これだけの曲たちが新たなカタチを見せてくれたんです。特にMVのある曲たちはこれまで別の形で披露されたことはほとんどありませんでした*1。でもだからこそその分の『想いの繋がり』がここにはあったはずで。かつて1stライブツアー『Starlines』で、2ndライブツアー『What a Wonderful Dream!!』で、3rdライブツアー『WE WILL!!』で5人や9人が紡い”だ”想いは今回のライブで11人に繋がれたんだって思います。
5人や9人の曲を11人で歌うことそのものにも、そのことで改めて歌詞の割り振りをしていることも、それによって変化するフォーメーションにも、沢山の意味があって楽曲の成長に繋がって、それが想いの繋がりにもなるのが本当に素敵だなって、心の底から感じたからこそ、新しい形で披露された曲たちがより好きになれたし、メンバーのことも好きになれたんだなって思います。
とは書いたものの私は楽曲が披露されるのは大きく分けて2つパターンがあると思っていて。『意味があるから披露する(披露する意味がある)もの』と『後から意味が付与される(気付く)もの』。特にこの5thライブにおいては後者のパターンも多く存在すると思っていて、楽曲の意味を受け取るだけでなくシンプルにいまを受け取ることもたくさんありますね。
ここからは曲をピックアップして書いていきます。
Starlight Prologue
この曲のイントロが流れた瞬間にあの会場に溢れかえった歓声が全てを物語っていたなぁと思いますし、私も大声が出てしまったのが答えだったなぁと思います。あの瞬間はもう未来永劫忘れないんじゃないかって、そう感じる程に特別な瞬間でした。そもそもこの曲に限らずですが今回が声出しアリのライブ初披露曲も沢山あった中で新たな楽曲の一面が見られたのも本当に良かったです。
『Starlight Prologue』。それはかつて5人がラブライブ!地区予選で敗れた曲、Liella!として漸くスタートラインに立った曲。11人で歌われたこの曲を聴いた私は、「あぁ、ここからまた新しい物語が始まるんだな」って思いました。
ちいさく瞬いた 胸の奥でまた
叶えにいこうよって憧れが騒ぐ
いそいで駆け出した なんでもできるさ
出会いがくれた大きな勇気「Starlight Prologue」より
『叶えにいこうよって憧れが騒ぐ』という歌詞はきな子がかのん先輩から受け継ぎ、今度はラブライブ!優勝グループのLiella!としてまた新たな意味をこの歌詞に付与して歌うこと。それはかつてきな子が5人のLiella!から受け取ったように今度はきな子が3期生に向けて歌っているようにも思えます。
Starlight Prologueを見て「このステージを超えることが夢」*2と語ったあの日の言葉を、このステージから思い起こさせ、私は紛れもなく11人として5人のLiella!を超えて魅せたと感じました。
ぎゅっとね 結んでった僕らの願いは
思いもよらないカタチに変わってく
ときめきこぼれて 目と目あわせ笑った
どの瞬間も宝物さ「Starlight Prologue」より
でも変わるものばっかりではなくて。2番の最初はやっぱり恋ちゃんが歌うことに最も意味がある歌詞なんだと5人の時から思っていましたが、11人になってもそれは変わらなくて。『結び』を大切にするLiella!の最たる例がここにあったように思えて、恋ちゃんが願った『一つの紐と紐が繋がっていく』という願いはまさに思いもよらない形に変わったのだと思います。
振り返ればいつも
笑顔の君がいる
この時が続いてゆくように
もっと強くなる「Starlight Prologue」より
3期生にとって振り返るいつもいる『君』、それが誰なのかは分かりません。でも現時点でも想像することは出来て。
マルガレーテにとっては結那さん、冬毬にとっては坂倉花さんでもあるでしょうし、結那さんと坂倉さんにとってはお互いの存在でもあるのかなって。もしかしたら先輩達の姿なのかもしれないし、過去の自分でもあるかもしれない。アニメ前だからこそ分からないこともあれば、アニメ前だからこそ想像できることもある。私はそれが今回のライブにおける『面白さ』であると思いますし、『楽しさ』でもあると感じました。
信じる気持ちが揺らぐときは
想いを歌にして伝えよう
涙は一番うれしい日に
とっておく そう決めたんだからLooking for light
いま動き始めた僕らの物語
どんな奇跡だって起こすのさ「Starlight Prologue」より
これも同じくそうで。私は当然歌詞割りの意味なんて分かり得ないんですが、それでも1期生が歌っていたパートを1期生と一緒に歌う2期生、3期生。ただそれだけでも私は嬉しくて。特にかのん、きな子、と一緒に歌うのが冬毬ではなくマルガレーテだったことも凄く印象的でした。実はこの曲に限らず、他にもそういったパート割がされているところがあって。そういった意味でもアニメでかのん、きな子とどういった関係になっていくのかが楽しみになりました。
11人で『始まりの曲』を歌ってくれてありがとう。本当に最高でした。これからのLiella!、楽しみにしています。
Going the way
明日は何色に染まってゆくのだろう
果てしない希望があふれだす
キラキラ輝くセカイはきっと
まだ知らないはずむ鼓動
教えてくれる「Starlight Prologue」より
Tiny Stars
ステージに身長差のある2人が見えた瞬間に思ったこと。
「あ、オワった................」
福岡公演初日はあまりの衝撃に頭抱えて見守ることしか出来なかったんですよね。
この曲は『変わらないもの』の象徴でもあったでしょうか。これ以外の全ての曲は2期生がカバーしたり、3期生がカバーしたり、11人で歌ったり。
Starlinesの時と変わらない真っすぐな気持ちと純粋な想い、でもStarlinesの時よりも大きくなった輝きを目の当たりにして涙が止まりませんでした。あの時2人だったメンバーは11人になって、私はLiella!というグループの『始まりの想い』をみんなと繋げる歌だったんじゃないかって思いました。きっとLiella!の原点にある想いをみんなで一緒に結ぶための歌。
信じてる(それだけじゃ) 叶うわけないよ
叶うまで(走るしかない) 暗闇つきぬけて「Tiny Stars」より
バイバイしちゃえば!?
何があってもどこまでも前向きに進んできた2期生だからこそまた更に意味が加わった曲。私たちへのメッセージでもあると同時に、きっと3期生へのエールでもあったはずで。
色んな人をもっとじぃっと見て学ぼう
最初は誰だって マネてみるとこからスタート「バイバイしちゃえば!?」より
1期生に憧れていた2期生だからこそ今度はその立場から3期生へのエールを送ることが出来る。3rdライブで2期生は1期生と一緒にこの曲を歌って、今度は2期生だけで歌うというところに2期生の成長も感じることが出来るように思います。
胸を張るのってムズかしいね
だけどもたもたしてちゃダメ 思いきりが肝心だよね
このままじゃもうイヤだよ いまがチャンスの時かもしんない!
存分に失敗して前進しよう「バイバイしちゃえば!?」より
トロッコでしたがStarlinesの時の振りを体が覚えてましたね...
声も出せず、マスクもあって表情も中々見えず、という状況でも振りを一緒にやることで一体感を感じていたあの時を何となく思い出して嬉しかったなって...*3
1.2.3!
今回のライブの中でも本当に好きな曲。3期生で披露された1.2.3!はパート分けも含めて最高でした。
忘れ物はないかな? でかけるよすぐに
挑戦する心はね 両手に抱いていこうよ
描きたいのはなんだろ? ひろがるキャンバス
お互いのパレットにひかる 絵の具すきなように塗るのさ「1.2.3!」より
この曲は1期生、2期生、3期生というように受け継がれてきた曲だと思っていて。希望に満ちた『始まり』を感じさせる曲だからこそ3期生が歌う歌詞としてぴったりだなと感じます。1期生は『1.2.3!』、2期生は『アン・ドゥ・トロワ』だったようにきっと3期生もこれからひろがるキャンバスに絵の具を塗ることで、いつか3期生だけの『合言葉』が生まれるんじゃないか、そんな気がしましたし、そうなれば素敵だなと思います。
なくしたと思ってた カラフルな気持ち
探したらポケットの中で ずっと出番待ちわびてたんだ「1.2.3!」より
マルガレーテが忘れていた歌に対する気持ち、でもなくしたわけじゃなくて。一番自分の近くにあった大切な気持ちに気付くことができたのはキミのおかげなのもまた出逢いが救っていくようで凄く良いなと思いました。福岡公演2日目だったでしょうか、結那さんがMCで話しておられましたが、『キミ』というところで花さん、結那さんがお互いを見て歌うんですが、お互いの存在によってお互いの世界が『ときめきで塗りかえ』られた『世界を一緒にかけぬけ』ていくのが本当に素敵だなって。
キミと出会ってから 気づいたことたくさんあるよ
ときめきで塗りかえた(キラリ キララ)
この世界を一緒にかけぬけたいの!「1.2.3!」より
この曲も初めて声出しアリで歌えた曲でしたが、本当に良かったです。「1.2.3!」という『奇跡をおこす合言葉』を見ている私たちも一緒に叫ぶことが出来たのは嬉しかったですね。
サビのジャンプ最高!!!!!
Stella!
ライブタイトルも含めてこの曲の話は残しておきたいです。Twinkle Triangleというタイトルを象徴するような3つの星がステージ上で輝いていて、それが目まぐるしく入れ替わりながら美しい三角形を形成する。
遥かな未来 君と指差すんだ
二度と消えない ひかりを抱いて
ガラスのような空 星のない夜でも
わたしはいるよ 瞬く「Stella!」より
『君』となら未来を指差して、自身の存在を光らせる、瞬かせることが出来る。それはきっとマルガレーテ、冬毬にとっても同じなんじゃないかって思います*4。
FANTASTiC
幕間終わりに曲名がモニターに突如表示される演出、それがあまりに印象的過ぎるんですが、ライブという場所だからこそより輝く曲だなと強く感じました。
選ばれるためにって
あれもこれも頑張った
言われたいのはやく
“You are FANTASTiC!”「FANTASTiC」より
Liella!にとって誰もが*5”選ばれる”ための努力をしてきた人で。だからこそライブという場所で我々ファンの『“You are FANTASTiC!”』という声があって初めてこの曲の完成と言えるのではないかなと。サビ後の合唱も含めて、4thライブの本格的な声出し解禁後からこういった『ファンの声』があって初めてその曲の真価を発揮する、というのが感じられるのが本当に良いなと思いました。
ノンフィクション!!
ペイトンさん、いや平安名すみれちゃんの「ギャラクシー!」で意味不明な断末魔が出たのももはや良い思い出です(?)
5人のセンターであることよりも11人のセンターであることはよりすみれの『センター感』が強くしていて。それが本当に最高だったなって思いますが。
私がこの曲が好きなのはラブライブ!スーパースター!!を象徴すると思っているからで。
証明してあげるわ
不可能なんてないってことを「ノンフィクション!!」より
それなら自分がまず変わらなきゃ
欲しがるだけならまだまださ
ねえこれからの迷いのない
私を見てなさい「ノンフィクション!!」より
この曲ほどすみれちゃんの、Liella!の魂が詰まった曲はないと思っているからこそ11人で歌う意味が強かったと思うんですよね。でも更に良かったのはそう言った楽曲の〝側面〟を大切にしつつも、この曲の〝表面〟でもある『盛り上がる熱い楽曲』という一面もしっかり生かしたセットリスト、或いはこの曲の立ち位置になっていたことだなと思いました。
とは言えこのパート割には唸らされました...
そうさもっといっぱい褒めて欲しい
分かるよ君のその気持ち
もっと自分を認めて欲しい
あれもこれも欲しい「ノンフィクション!!」より
「もっといっぱい褒めて欲しい」冬毬は、、、恐らく3期で掘り下げがあるでしょう。冬毬ちゃん推しの方に聞かないといまの時点では私にはちょっと分からないです。
四季の「分かるよ君のその気持ち」はずっとメイという大好きな親友に想いを寄せ続けたことからも分かるように、四季は『人をよく見ている人』で。アニメ2期1話できな子の背中を押したのが四季であったように他人の気持ちに『気付ける』のが四季という子だからこその四季パート。
「もっと自分を認めて欲しい」マルガレーテ。ずっと『歌』に自信を持って歩んできた夢への道があって、でもラブライブ!という『低レベル』な場所でさえ自分を認めてもらえなかったのが2期でした。でも今なら彼女も少しわかってるはずで*6。だからLiella!の一員としての心の叫びなのかなって。
そして「あれもこれも欲しい」夏美。オリンピックに出て金メダルを取ることも、ノーベル賞を取るような科学者になることも、モデルさんになって世界中を飛び回ることも。どれも志半ばで挫折して、「なにも手に入らなかった」夏美がLiella!として『初めての一等賞』を手に入れて、次の高校2年生、Liella!の2年目の活動という季節に向かう中でもう一度貪欲に欲しがるのが最高に好きです。
あと今回もチャールストンが派手に決まっていたので神です。
Sing!Shine!Smile!
マルガレーテがこの曲を一緒に歌うことが出来たのが本当に良かったなって強く感じられて。
忘れないよ つながる嬉しさ
笑顔きらり
さあ君ときらり「Sing!Shine!Smile!」より
マルガレーテが一緒にLiella!として歌うこの曲は今まで以上に『繋がること』の素晴らしさを感じさせました。独りでこの曲を聴いていた彼女だからこそこの歌を歌う意味もきっと分かるはずだし、だからこそ最高の笑顔を輝かせている彼女が本当にキラキラして見えたのが何よりも良かったなって。
遠い輝きも
掴める気がして手伸ばすよ「Sing!Shine!Smile!」より
マルガレーテにとって近いようで遠い輝き、それもまた2期を経ての気付きだったかもしれません。でも3期生としてLiella!に加入し、冬毬*7と一緒だから手を伸ばすことができるんだなって思います。(Wish Songのところでも良い歌詞割りがあったのでここと絡めて書きます。)
時が過ぎても決して終わらない、叶う日まで解けない魔法があるからこそいまこうしてLiella!に入ってからも夢に手を伸ばせるんだと思うんです。
僕ら魔法にかかった
夢という名の魔法に
時が過ぎても終わらない
叶う日まで解けないよ「Sing!Shine!Smile!」より
Wish Song
よーく知ってるあのサウンドを聴いてこの曲だと確信した時にはもう泣いていました。
あの時5人を結んだこの曲は今度は11人を結ぶ。あの時5人で手を繋いで『Liella!』という星を創り上げて、2期では未来の音が聴こえるにおいて9人で手を繋いで星を創り上げ、そして今度は11人で、最初にLiella!を結んだこの曲で、手を繋ぐことなく『Liella!』という星を創り上げて見せてくれたのが本当に良かったです。Twinkle Triangleと銘打ったライブ、星たちが創る大三角も決して繋がっているわけではないけれど星座に見えない繋がりが見えるのと同じように11人の間には間違いなく繋がっている線が見えました。
一つの紐と紐が繋がっていく、それが母の願いでもありますから。
ラブライブ!スーパースター!!TVアニメ2期第1話「ようこそLiella!へ!」より
Wish Songという繋がりの中で11人が繋がったことが本当に嬉しく思います。
それに5人の形を残してくれたのも私にとっては凄く嬉しかったことで。5人にとって大切な楽曲だからこそ、ステージ上段で5人が歌い、最後の最後にひとつになるというフォーメーションの構成が美しくて本当に大好きです。
朝の眩しい陽射しも 突然の通り雨も
すぐそばで 笑いあうだけでかけがえない瞬間になる「Wish Song」より
もう無理だと思っても
前を向けばほら 夢は遠くで
待ってる ずっと「Wish Song」より
この辺りのパート分けが凄く好きで。2期でも諦めかけた時にメイちゃんからの「やりたいと思ったことを信じてみろよ。周りの声なんて気にするな」ってエールを受けて立ち上がった姿が思い浮かぶんですよね。
きっと伝わると思うんです。
大変でも、やりたいことを続けていれば、その先にある楽しさは大きくなるって!
みんなが一緒に「やってみたい!」って思えるものが作れるんじゃないかって、そう思うんす!ラブライブ!スーパースター!!TVアニメ2期第2話「2年生と1年生」より
Sing!Shine!Smile!で『遠い輝き』を歌っていたマルガレーテがWish Songでは『夢は遠く』を歌うのって凄く強い意味があるなって。「夢を奪われた」マルガレーテはこの2曲の歌詞をどう思ってたのかなって思うんですが。でも敗けたあの時には分からなかったことも今ならきっと分かる。何故なら『もっと自分を認めて欲しい』マルガレーテは新しい世界に飛び込んできた*8から。だから遠い輝きも掴める気がするし、夢は遠くで待ってるって信じることが出来るんです。Liella!に入ったマルガレーテがどう変化していくのかはこれから先のアニメで分かることかもしれませんが、その兆しというか、その一部がここから垣間見えるんじゃないかなって思います。きっとLiella!に入って『信じること』が出来るようになるのかなぁなんて今は考えています。
五線譜のうえ
結びあわせた未来は ひかりに満ちあふれてる「Wish Song」より
Starlight Prologueのところで少し書きましたが、この部分もかのん、きな子、マルガレーテという3人での歌唱だったんですよね。『これから』を歌う曲の大事なポイントをこの3人で歌うのがやっぱりすごく印象的だなって。
かのん、きな子という主人公のポジションの子と一緒に歌うのが明確な夢を持って破れたマルガレーテであるというのはこれからの夢への向き合い方にも繋がるものなんだろうなと思います。
シェキラ☆☆☆
『Sing!Shine!Smile!』、『Wish Song』という『繋がり』の象徴と言うべき2曲を歌い、真なる意味で11人として繋がれたLiella!が歌うこの楽曲は最強だなって、ざっくり感じたんですよね。*9
Shake it up!Dance!
Shake it up!Dance!
ハートビート結べ
Shake it up!Dance!
Shake it up!Dance!「シェキラ☆☆☆」より
Liella!が繋がっているいま、5thライブテーマソングである本楽曲で私たちとも強く繋がれるんじゃないかって思えて。4thライブのUNIVERSE!!もまた同じく私たちと強く繋がれることを感じさせる楽曲であったんですが、『繋がり』というのは何度も積み重ねて初めて強くなっていくものだと思うんです。
それにこの曲はアンコール前の幕間で夏美が話していたように『まだまだ盛り上がるぞ!』と思わせる楽曲なんですよね。決して良い悪いの話ではなく、これまでのライブとはそこが一線を画すところだと思っていて。Starlinesでは未来は風のように、What a Wondersul Dream!!ではDream Rainbow、WE WILL!!では追いかける夢の先で、brand new Sparkleでは私のSymphony。Liella!のライブってずっとそうやってアニメの物語であったりキャスト含めた22人の物語だったりを描くライブだったと思うんです。でもいまはそれだけじゃなくて、本編の幕間で「盛り上がる曲をやる」という話からFANTASTiC→Day1→ノンフィクション!!が生まれたようにただ彼女達の物語を描く、見せるための場所だけではなくなったんだと感じて。だからたくさんの繋がりの中で、お祭りのように楽しいこの楽曲を5thライブテーマソングとして歌ってくれて、そして本編の最後に『僕と僕と一緒に踊ろう』って歌ってくれるのが本当に嬉しかった。
12時を過ぎても醒めやしない
魔法にかけられちゃう覚悟はいいですか?「シェキラ☆☆☆」より
Liella!は『夢』という名の魔法にかかっていて、これはその魔法を僕らファンにもかけようとしてるんだなって。『12時を過ぎても醒めない』、つまり『時が過ぎても終わらない』魔法にかけられる覚悟を問うてくるLiella!、最高に怖いんですよね。
でも私はそんなLiella!が大好きで。Liella!が歌う『夢』って、ずっと『叶える夢』で在り続けたと思うんですが、ここではそれだけじゃなくて、『寝ている時に見る夢』の意味もあったなって感じて。この楽しい空間という夢の時間を〝終わらせない〟ための魔法をもかけられた気がします。それをきな子ちゃん、鈴原希実さんが歌うのも凄く好きでしたね。
ここでも『信じる』の話を。これはライブ前から考えていてライブである程度確信に変わったものです。
Liella!にとって『信じること』が最初から一貫してるテーマのひとつだと思っているからこそ、シェキラ☆☆☆を聴くとまた一歩前に進んだんだなって感じられるんです。ある種当然ではあるものの、今まではずっと『自分を信じる』っていう決意、或いは『信じたい』っていう願望が歌われてたんです。それはLiella!にとってもメンバー1人1人にとっても大切なテーマだから。
これまでの『信じる』(クリック or タップで展開できます)
(脱線するので折りたたみにしておきますが...)一応これまでのLiella!の『信じる』ことを歌った歌詞を〝一部〟ピックアップして書いておきます。
<~2ndライブまで>
信じようよ 自分のチカラを
「始まりは君の空」より
信じて挑戦しようよ
「だから僕らは鳴らすんだ!」より
信じることが大事だと
自分に言い聞かせたら「未来は風のように」より
ほんの一瞬でもいい
信じてみ I can do it!「バイバイしちゃえば!?」より
みんなで行こう 信じ続けよう
「Wish Song」より
信じる気持ちが揺らぐときは
想いを歌にして伝えよう「Starlight Prologue」より
夢みるパワー(夢みるパワー) 信じてみよう(決めたんだ)
「What a Wonderful Dream!!」より
こうして並べてみると1期では『自分自身を信じること』を1期生が歌っているんですよね。(だからこそ『信じてる(それだけじゃ)叶うわけないよ』と歌うTiny Starsが如何に稀有な曲かが分かるという話もあるんですが...)
<~4thライブまで>
信じ続けるんだ そうWE WILL!!
「WE WILL!!」より
そうさ!僕は僕を信じたいんだよ
「スター宣言」より
いっしょに信じてみよう(信じよう!)
「Welcome to 僕らのセカイ」より
信じられるから 煌めく未来
絶対待ってるはずだよ「Go!! リスタート」より
生まれたばっかの情熱を信じたい
「揺らぐわ」より
自分のこと少し信じられた日 風が吹いたんだ
「未来の音が聴こえる」より
平気さ 僕らの強い絆信じるんだ
「TO BE CONTINUED」より
努力は十分 自分を信じて!
「エンドレスサーキット」より
キズも涙も煌めきに変えるの 信じて進め*10
「Second Sparkle」より
2期では自分自身を信じることに加えて2期生という存在がいるからこそこれまでずっと『信じること』を歌い続けた1期生が『一緒に』だったり『僕ら』だったり、その背中を押し、隣に立とうとするのも印象的ですが、その中で歌われた今回のシェキラ☆☆☆が最高だって話です。
それがシェキラ☆☆☆ではこちら側に信じてみてよ、って呼びかけてくるんです。
ねぇ僕を 僕を 信じてみてよ
「シェキラ☆☆☆」より
ここまで1期、2期と歩んできたLiella!は確実に前に進んでいるからこそ自分を信じることを歌うだけじゃなくてこちら側に『僕を信じてみてよ』って歌えるんだなと感じました。
そしてサビ前、サビ後半、落ちサビの無限跳びポが最高に楽しいという。立見席優勝。
START!! True dreams
披露された意味も披露されたから生まれた意味もたくさんある曲だとは思いますが、私は素直に嬉しかったです。Starlinesの時に沢山見て、思い出が詰まった曲でもあるからこそただただ久しぶりに聴くことが出来たのが本当に良かったなって。
本当の夢は とまらないんだね
いま心が駆け出すんだ「START!! True dreams」より
この楽曲はここが全てでしたね。5人で走り出したLiella!は9人になって大きな夢を叶えて。でも叶えたいまだから分かるんだと思うんです。『本当の夢はとまらない』ことが。それを11人になったいま歌うのがまたここから始まるんだって感じられてとても良いなと思います。本編はStarlight Prologueという*11リスタートの曲から始まって、Enで新しいスタートを切るLiella!、控えめに言って頼もしいしカッコ良いです。
WE WILL!!
『勝つ』ことを歌ったこの楽曲を勝った後に歌うのってどんな意味があるのかなって、少し考えた時にこれもまた後からついてくるもののような気がしました。
『いつか僕らもなりたいよ輝く最光星』→『追いかけてゆくよスーパースター』
ある種の願望から決意に変わった瞬間でもあったでしょうか。
披露された意味を与えることは出来るでしょうが、私自身ライブ中に受け取れたものはそんなに多くなかった、というのが正直なところなのでそれもここに残しておきたいと思います。
2期生のキャストさんは3rdライブの時に「この曲をあと何回歌えるか」ということを何度か話されていて、初めての9人曲であることからも思い入れがあることは当時から感じられましたが、今回もそういった言葉があったことから大切なこの楽曲をいま改めて披露出来たのはそれだけでも意味があったんじゃないかなとは思いますし、披露出来て嬉しそうな姿は印象的でした。
キラーキューン☆
11人になって破壊力が更に上がっていて爆発しました(小学生の日記)
え、それだけ???
UNIVERSE!!
4thライブ千秋楽が強烈に脳に焼き付いているからこそ私はこのライブでも披露してくれたのが本当に嬉しかった。ライブタイトルにこれほど合っている曲も中々ないですよ。
再三書いている『繋がり』、この曲は4thライブでは『繋がる』曲であったけど5thライブでは繋がりを『確認する』曲なのかなって。それに会場が武蔵野の森であったことも4thライブからの繋がりをもう一度確認するようで。
東京公演、落ちサビのところは凄く印象的で。書かなくても良いとは思っているもののこれもいま感じていることだから。
4thのような特殊編曲ではないながらもLiella!からの「ありがとう」が響いた瞬間、私は嬉しかった。嬉しかった気持ちに偽りはなく本心ながらも少しの悔しさもあった。私はあそこは静寂であることに意味を感じている人間だからこそ複雑な気持ちもあって、それは静寂がなくなってしまっていることと同時にLiella!はどうしたいのか、ということに想いを馳せるから。
だってLiella!にとっての静寂の意味って他のどのグループとも違っていて。4thライブの時に『声』はLiella!が獲得したものだ、と感じていたからこそそんなLiella!と創り出す『静寂』には大きな感動と強い意味があると思うんです。
だからLiella!が何の迷いもなく、一点の曇りもなく「ありがとう」を叫んでいるのなら私の想いは杞憂だしなんなら邪推だとも思うが、そうは思えなくて。あの静寂をかき消すため〝だけ〟の叫び声への対処の意味がほんの少しでも含むなら、それは悔しいなと思います。*12
私はLiella!と一緒に『限りなく広がる』UNIVERSE!!を作りたい。ただその一点においてほんの少しの曇りがある、そんなUNIVERSE!!でした。
あとUNIVERSE!!は2023年のLiella!CLUB曲。2023年という1年を象徴するこの楽曲を5thライブでもアンコール終盤に歌ってくれたのはシンプルに嬉しかったですね。
未来は風のように
あのピアノのイントロに懐かしさを感じて泣きそうになったのはここだけのお話。というかこの曲は今までTVアニメのMV再現でしか披露されてこなかったので初めて振りやフォーメーションを観れたの、何となく面白かったですね。
この曲は『ラブライブ!スーパースター!!』を象徴する1曲だと思っていて。だからこれを11人で歌ってくれたのが良かったなと思います。
これもパート分けのことを書きます。あまりにも最高すぎたので。
未来は風のように
僕らを呼んでるんだ
何が待ち受けてるか誰も知らない「未来は風のように」より
きな子がこのパートを歌っていることそのものはもちろん、原曲の可可パートをきな子が歌うのも良いなぁと。『何が待ち受けてるか』知らないままこの世界に飛び込んできたきな子らしさですね。
それでも進みたいんだ
だって後悔したくないよ
心おさえつけるの無理さ
みんな自由になろう「未来は風のように」より
『それでも進みたい』マルガレーテと『後悔したくない』冬毬、アニメではまだ描かれていなくてもこのライブのここまでのセットリストや4thライブの幕間からこの歌詞を歌う彼女達は正しく、Liella!の一員だと感じられます。
あきらめない!
決めたから
泣いて笑って 頑張っちゃうよ
限界超えたいね「未来は風のように」より
『あきらめない』メイと『決めた』四季、そして『泣いて笑う』夏美。(書き方)
2期生のそれぞれのメンバーの想いが詰め込まれたパート割だなって聴いてる時に感じました。(2番もそうですが、)夏美パートが特に好きで、Liella!として夢を追いかけているから泣くし笑うんだと思うからこそ本当に良いと感じるんですよね。
信じることが大事だと
自分に言い聞かせたら
もっと もっと 遠く目指してみよう
小さな存在だけど 大きな夢があるから
負けないよ さあ一緒に飛ぼうよ「未来は風のように」より
かつてかのんが歌っていた『もっと もっと 遠く』を千砂都が歌う、かのちぃ。
小さな存在だけど大きな夢がある鬼塚姉妹。
つまりそういうことなんだなって。(どういうこと)
『信じる』がラブライブ!スーパースター!!の裏テーマじゃないか、というのは私自身アニメ1期の時から考えていることで、だからこそこのサビを11人が歌うのが素敵だなって思います。
想いは風になって
明日を動かすんだ
いつも予想できないことが起こる「未来は風のように」より
Wish Songのところでも書きましたが『風』の印象的なパートはずっと恋ちゃんが歌うのが凄く好きです。風という印象的な描写を歌った歌詞は恋ちゃんらしさがあるところだなと改めて感じましたね。
『いつも予想できないことが起こる』は坂倉花さん視点に感じました。一般公募でLiella!というグループに加入していまがある彼女が歌うからこそより説得力があるんじゃないかなって。2022年10月に一般公募のお知らせが出て、坂倉さんの想いが明日を動かして、2023年の4月にキャストとして決まって。そこからは更に『予想できないこと』の連続だったんじゃないかなって思います。
やっぱり進みたいんだ
好きをしっかり見つめたくて
心ごまかすなんて無理さ
夢に素直になろう「未来は風のように」より
『夢に素直になろう』の夏美が凄すぎて初めて聴いた時衝撃だったんですよね。
きな子「夏美ちゃんの夢はなんなんすか?
CEOなんすよね?何を目標にしてるんすか?」
夏美 「別に...特にないんですの。強いて言えば、お金をたくさん稼ぐことですの。」
きな子「なんで...?」
夏美 「年を取った時に困らないようにですの」ラブライブ!スーパースター!!TVアニメ2期6話「DEKKAIDOW!」より
かつて『何も手に入らなかった』からこそこう語って、でも『初めての一等賞』を手に入れて、『あれもこれも欲しい』と叫んだいまの夏美が歌う『夢に素直になろう』は本当にずるいんですよ。
逃げたくない!
向き合えば
きっと分かる 頑張る意味
挑戦しようよきな子「未来は風のように」より
マルガレーテはおそらく自分自身と、歌と、夢と向き合う必要があると思ってて。そこから逃げずに向き合うことが3期でのひとつの課題というか、壁になるんじゃないかなと思っています。
『挑戦しようよ』とこちら側に誘いかけてくるきな子。『挑戦』ってきな子ちゃんを象徴する言葉のひとつだと思うので、この歌詞割りはとても良いなぁと。
出会って変わり始めてる
君の未来も変わるよ
もっと もっと 熱い光をつかもう
小さな僕らがいつか 大きな夢叶えるよ
本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ「未来は風のように」より
四季メイとくぅすみ。なるほど(?)
『君の未来も変わるよ』という歌詞ほど刺さる歌詞はなくて。2期生も3期生も入った今、メンバーもキャストさんもですが誰もが出会いから変わった未来があって。もちろん1期生にとっては2期生、3期生との出会いがあるからこそ変わった未来がある。そんな11人が歌う『君の未来〝も〟』という歌詞が本当に良いなって思いました。
(3期生)未来は風のように(2期生)自由だよ 自由なんだ
(1期生)どんどん高く飛んで 夢を描こう「未来は風のように」より
Cメロ学年パート分け最高です。楽曲タイトルを3期生が歌い、その答えを2期生が歌い、これからを1期生が歌うのが美しいんですよね。
信じることが大事だと
自分に言い聞かせたら
もっと もっと 遠く目指してみよう
小さな存在だけど 大きな夢があるから
負けないよ さあ一緒に飛ぼうよ
本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ「未来は風のように」より
Wish Songのところでも書きましたが、『信じること』がマルガレーテにとってのテーマのひとつだと思っているからこそここのパート分けが自分の考えと一致していて個人的にかなりきました。
Starlight Prologueのところをはじめ、何度か書きましたがやはりかのん、きな子に並ぶのはマルガレーテなんですよね。
全部のパート分けの話を書きましたが、今の時点で意味のある歌詞とこれから意味を持ってきそうな歌詞があって本当に良かったです。
未来は風のように、名曲でした。
ここまで楽曲による想いの繋がりを中心に曲全体の感想を書きました。5thライブ前に直前生放送でキャストさんが口を揃えて「期待していて欲しい」「みんなを驚かせる」と仰っていた意味がわかる、そんな最高のセットリストでした。
5thライブ全体の話
印象的だったことをいくつか。
楽しかった!って話だけではなくて、このライブの色々なところを自分の考えと、想いを置いておきたいと思います。
福岡公演の岬なこさんの話
まず、福岡公演の岬なこさんについて。
泣き崩れて謝る岬なこさんの姿を見てからずっと頭から離れなかったです。
覚えている範囲の言葉で申し訳ないですが、「生きがいにして来てくれた方もいたと思うんですけど、私がMAXの状態でこのライブまで来ることが出来なくて。もし今日しか来れないという方がいたらどうしてもごめんなさいって一言は言いたくて。もし次来てくれるなら絶対に200%のパフォーマンスを見せるのでまた会いに来てくれると嬉しいです」って仰ってて。
私はあの福岡公演のパフォーマンスだって素晴らしいものだったと断言出来ます。確かに後から配信を見てみればいつもとは少し違ったかもしれないし、その声を聴けばやっぱり心配にもなるんですけど。
でもそこには間違いなく嵐千砂都のパフォーマンスがあって、岬なこさんの想いがあって。もちろんそこにあるなこさんの想いを考えると『謝る必要はない』とか『気持ちが分かる』とか、ましてや『頑張れ』なんてそんな無責任なことは言えないですが、福岡でのライブを100%楽しめたからこそ東京公演でより素晴らしいパフォーマンスを観られるのが楽しみだなって、素直に思って待っていました。実際東京公演では最初から最後まで最高の笑顔で走り抜けた姿を見て本当にカッコ良いと思いましたし、より嵐千砂都も、岬なこさんも好きになれた5thライブでした。
『22人』という在り方
今回は『22人』というのをキャストさんみんながかなり強調していたライブだったように思います。MCでたくさんその言葉を聴きましたし、Liella!11人として回るライブの中でそれぞれの担当メンバーとも沢山向き合い続けたことも話されていました。
特に葉月恋ちゃん役の青山なぎささんの言葉が印象に残っています。(以下ポストした内容を少し編集して書いておきます)
ラブライブ!のキャストのステージ上での在り方っていくつか種類があると思ってるんですが、全力でそのメンバーになりきるのが青山さんの”目指したい”ものだと思ってたので「恋ちゃんを完璧に表現するだけじゃなくて良いのかも」って思うのが意外かなって。
青山さんは1stの時から「恋ちゃんに見えるように」っていう内容のMCを結構してくれてて。瞬きの先へのバレエのところとか微熱のワルツとか、色々なタイミングで「指先、足先まで神経を使ってる」って言ってたの凄く印象的でこれはこれで素晴らしいことなんだけど、ある意味では青山さんが一方的に恋ちゃんに寄り添ってるって見方もできるのかなっても思えて。だからこそ青山さん自身が「もう少し自由でも良いのかも」って思えたことでより良い関係性が作っていけるんじゃないかなって感じたんです。
青山さんは3rdの時に苦しい胸の内を明かしてくれて。青山さんが「全員に嫌われて」って言われてたのなら、全員に嫌われる恋ちゃんに寄り添えるのって青山さんだけだからこそきっとこれまでずっと恋ちゃんに寄り添い続けたんだと思う。
でも3rdを経て僕たちが「『はづきれん!』って大きな声で名前を呼んだことでたくさんの人に愛されてることを感じた」って仰ってたように青山さん自身も愛されていることを信じることができるようになったんだと思うし、『UR 葉月恋』を通して恋ちゃん自身も変化していった結果が東京初日のMCなのかなって。だから「もっと自由で良いのかも」には言葉以上の重みを私は受け取ったし、一方的に青山さんが恋ちゃんに近づいていくんじゃなくて、青山さん自身がもう少し自由に表現することで恋ちゃんも歩み寄ってきてくれるんじゃないかなって思えるからこれからが凄く楽しみになりました。
青山さんの言葉に対して感じたことを書きましたが、各メンバーとの向き合い方も少し変化した5thライブだったんじゃないかなと思います。
東京公演Day2の最後のMCでペイトンさんが「平安名すみれ〝と〟ペイトン尚未でした!」と仰ったのも印象的でした。
そういった意味でメンバーに寄り添う、近付いていくだけのシンクロからお互いがお互いを支え合ったり、一緒に歩んでいくような『22人』が強調されたライブだったなと思います。
5人曲を11人で歌うことについて
5人曲を11人で歌うことについて。これをわざわざブログに残すべきか迷いましたが、気持ちを残す意味も含めて書きます。
実際今回のライブには賛否両論があって。わざわざその内容まではここには書きませんが。ここから書くのはいちファンとしての我が儘です。
私は何故11人で歌う5人曲が好きなのかを考えました。その答えはほとんど上に書いてきたものですが、『想いが繋がるから』で。形あるもの、変わっていくのが当たり前。『諸行無常』。変わらないことはない。唯一『変わらないこと』は『変わっていくことだけ』。だからこそ想いという形のないもの、Liella!というグループの根底にある想いという『変わらないもの』が繋がるのは素晴らしいことだと思います。私も5人のLiella!が大好きです。だからこそ5人の想いが11人と結ばれることでより5人の想いが強くなるのが嬉しい。
5人という『形』が好きな気持ちも十分にわかりますし、その形が好きであるという気持ちは尊重されるべきだと思います。変化する前の形が好きである人の想いを蔑ろにして良いわけはありません。5人に対して特別な想いがあるからこそ5人の形に拘る気持ちはわかります。
でも、それ以上に『Liella!メンバーの想いや大好き』はもっと尊重されるべきです。Liella!1期生の5人が大好きであるならば5人が決めた、『5人曲をいまのLiella!で歌う』という5人の想いを大切にできるはず。
変化を受け入れ易い人もいれば受け入れ難い人もいる。
変化が好きな人もいれば変化が苦手な人もいる。
変化が楽しみな人もいれば変化が怖い人もいる。
私も変化が苦手で怖いです。Liella!が5人から9人になると知った時に『寂しくなった』のですから。
だから何も変化した後のものを無理に好きになる必要も無くて、自分の本当の想いを無視する必要もない。だから私は人に対して「嫌なら離れれば良い」なんて冷たい言葉は言いません。Liella!が好きな人が1人でも減るのは寂しいので。
でも、もう1回書きますが、形あるもの変化しないものはない。だから、変化していくものに対して自分の想いを大切にしながらも、変化を受け入れるしかないと思います。たとえ時間がかかったとしても。今すぐに好きになれ、受け入れろ、なんて無理な話で。
11人で歌ったことを『脳死』と決めつけるのではなくて、11人で歌ったことにも意味があって、大切にされてる想いがあるはず。5人という形を保存することによって大切にされるものがあるように、5人曲を11人で歌うことによって大切にされるものがある。11人で歌うことはアニメのストーリーを大切にしてない訳でも蔑ろにしているわけでもなく、『それ以上に大切なものがある』ただそれだけなのだと思います。自分が気付いていないだけで。それに想いを馳せるのが一番良いんじゃないかなって。
そんな中で生まれる悲しい気持ちや辛い気持ち、苦しい気持ちは表に出していって良いはず。
なにげない言葉が いつの間にか力に変わる
だから全部ぶつけ合うの よろこびもかなしみも「Tiny Stars」より
でも、中傷だけはやめて欲しい。自分の想像や想いや好みで何かを決めつけるのは。『アニメあってのライブ』、『キャラクターがいてのキャスト』。本当にそうでしょうか。誰がそんなことを決めたのでしょうか。新しいことにチャレンジしていくラブライブ!シリーズだからこそ、ひとつの決められた枠に囚われることはないでしょう。
少なくとも『ライブから生まれる物語(アニメ)』、『キャストがいてこそのキャラクター』、そんな在り方を否定する材料はないはずです。
感情論で物事を否定することは決して良い関係性を生まないし、感情論だけで話している間は何も解決することはありません。
私は肯定していますが、全肯定で在れ、というつもりは全くありませんし、自分の想像していたもの、観たかったものとは違うものであったなら悲しくなったりすることもあるかもしれません。
でも、
自分を守るために、自分の大切なものを守るために、それを武器として大切な人を、大切な人のことが大好きな人を攻撃するのはもう、やめにしませんか?
運営がどうこう、とかそんなことではなくて。Liella!5人が、9人が、『11人で歌いたい』って思ったことを尊重しませんか?
5人曲や9人曲が大切なものであることが分かっているからこそ、その曲を歌うことに悩み、苦しみながらも最高のパフォーマンスを見せてくれた2期生の4人、3期生の2人の想いを大切にしませんか?
『自分の好き』なものを主張することで沢山の人を傷付けて、心をえぐるのを、もう一歩踏み止まってみませんか?
もう一歩引いて、自分の想いよりも大切な人、大好きな人の想いを守れる人が増えると良いなと思います。
自分よりも誰かの笑う顔
守りたい想い それが強さになる「Go!! リスタート」より
これがいちLiella!ファンの自分勝手な我が儘です。
ダブルアンコールのこと
5thライブ千秋楽のダブルアンコールが最高だった話。
まずこのダブルアンコールは信頼関係だなって、個人的には思っていて。もう一度Liella!に会いたい、Liella!を観たい、そんなファンの想いとやっぱりこんな楽しいライブをまだ終わらせたくないというLiella!の想いが一致した瞬間だったなって思います。
新情報発表がダブルアンコールの後であったように、ライブを終えて次に向かうラブライブ!スーパースター!!らしさのあるダブルアンコールだったなって。
最後の最後に歌う曲が5thライブテーマソングのシェキラ☆☆☆なのも良かったです。ライブがここで一区切り、というタイミングだからこそ刺さる歌詞が多くて。
楽しくて笑いすぎて
頬が痛くなるような
イマが続いていきますように
いつまでも いつまでも
繋いでく 君のハートも
ここから出会ってく沢山のハートも「シェキラ☆☆☆」より
それまで刺さらなかったわけではなく、千秋楽のダブルアンコールという最後の最後という瞬間に聴くこのパーティーのような楽曲が確かに自分の涙腺を刺激してきて。
あまりにも楽しいその瞬間が終わってしまうという切なさと『イマ』という刹那性をこれでもかというくらいに自分自身で感じたからこそ『イマの継続』を願う歌詞に共感しました。いや、正確には『イマ』という時間、瞬間の継続を願うのではなく、『楽しくて笑いすぎて 頬が痛くなるような』イマという概念の継続を願っているんだと思うんです*13。だからこそ『いつまでも繋いでく』と誓うのだろう、と。今目の前にいる『君』のハートとこれから出会うであろう、或いは出会いたい『沢山』のハートを繋いでいくことを。
そんな最高のイマをダブルアンコールという瞬間から感じられたことは『宝物』ですし、今回もまた『終わり』じゃなくて『始まり』を最後に歌ってくれたことが本当に嬉しく思います。
おわりに
ということでLiella!5thライブ全体の感想を書いてきました。(言うほど感想ではない)
とにかく最高のライブだったなって、心の底から思います。3つの星が繋がり合って、11人の想いが繋がるライブ。
最後にもうひとつ。Twinkle 〝Triangle〟というくらいなので正直3会場のツアーだと勝手に思っていたので、追加公演なるものがあるのかなと思っていたので2会場なのが少し意外でした。
が、恐らくもうひとつの星は『私』ですね。『私』というのは筆者自身のことではなくてLiella!を応援するひとりひとりが『私』。ラブライブ!スーパースター!!に触れて、みんなが『私を叶える物語』を紡いでいるはずですから、もうひとつの場所は『私』であり『あなた』なのかもしれません。
あとひとつだけ悲しかったことがあるとすれば、『クレッシェンドゆ・ら』と『Stella!』が披露されながらも『HAPPY TO DO WA!』と『変わらないすべて』、『探して!Future』が披露されなかったのが残念でしたね...TVアニメ1期BD全巻購入特典曲、どれも良い曲ばかりなのでまたどこかで披露されることを願いましょう...
他プロジェクトの話にはなってしまいますが、今回の5thライブはAqours2ndライブらしさがあるなって思います。アニメ1期と2期の間で、アニメ1期を踏まえて2期へ向かうライブであったのと似たように、アニメ2期と3期の間でアニメ1期、2期を踏まえて3期へ向かうライブ。
どちらにも共通することがお祭りのようなライブだなって。これまでを踏まえていまを描き、未来へ向かう。だからこそ『楽しい』ライブになったと思うし、シェキラ☆☆☆でライブを終えたんだなって思うんです。『ここから出会ってく沢山のハート』に想いを寄せて。
Aqoursのあのライブがアニメ2期、3rdライブという勝負の、覚悟の季節に向かったように、Liella!もきっと覚悟の季節へと向かうんじゃないかなって。何となくそんな予感がしています。
「辛くない夢なんてあるわけないでしょ?」
大好きだから突きつめて 足りなくて悩む
それでもまだここで止まれないよ
二度目の奇跡起こすって決めたんだ 信じてもっと!「Second Sparkle」より
(でも最高に楽しいライブだったのでそんなに構える必要もないですよ)
新たに発表されたユニットのライブ&ファンミーティングも、アニメ3期も。最高の季節になることは疑う余地もないですから。また次の季節に向かって全力で、Liella!と一緒に走っていけたらなと思います。改めて、
Liella!のみんなありがとう。
ここまで読んでる強者がいれば是非挙手して発言してくださいね。発言は挙手制なので(?)2万字のオタクブログ読める根気強さ、何かに活かせそう。
今回はここまでにします。
Liella!5thライブ、最高でした。
*1:4thライブの『常夏☆サンシャイン』と『ビタミンSUMMER!』のみ
*2:ラブライブ!スーパースター!!TVアニメ2期6話「DEKKAIDOW!」より
*3:私は3rdライブ千葉、北海道不参加で本当に1stツアーぶりだったのでよりそう感じたのかもしれません
*4:自身の価値に気付いてもらえず苦しむマルガレーテがアニメでも描かれていたので。
*5:メンバーもキャストさんも
*6:これも東京Day2の結那さんのMCでも少し言及がありましたが。
*7:花さん
*8:『飛び込め!New World』Jump Into the New Worldより
*9:当然、Liella!だけが繋がる曲たちではないですが。
*10:Second Sparkleはここを含めて4度出てくるのがこの曲に歌われている真意であり、信じることにフォーカスを当てた楽曲である象徴でしょう。
*11:結果的に
*12:とはいえもしそうなのだとするならば対処としては私は一番の理想だなとも思います。
*13:とは言え『イマが続いていきますように』が可可パートでることはスクールアイドルから貰った最高に楽しい『イマ』の継続を願う想いがあることも事実かなって。