みなさんこんばんは、はりです。
だいぶ寒くなってきて朝布団から出るのが鬱な季節になってきましたね。
いつもこんなんでしたっけ?多分違いますね。
Aqoursの年越しライブ、スリリング・ワンウェイで幕を開けた2021年もはや残り1ヵ月半となりましたが、残りの1ヶ月半、毎週ラブライブ!のライブがあるので*1まだまだ2021年駆け抜けていきたいですね。
そして明日は、私にとって運命の、Liella!宮城公演そして、年末のカウントダウンライブの当落発表の日となっており、胃が痛すぎて倒れそうになっておりますが当選するよう祈っております...
そんなこんなでいきなりではありますが、今回は表題にもある通り、GOING UPの歌詞の話をします。(こいついつも歌詞の話ししてんな)
この記事は「ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~」群馬公演Day1を見た後に書いております。
※TVアニメのネタバレ及び若干のライブのネタバレを含みますのでご注意ください!
GOING UPって書いてる時点でネタバレかもしれないんですが...この曲をやること自体は想像に難くないと思うので許してください。
いつも書いてますが、歌詞の解釈は自由です。自由なのが良いのです。これはあくまで私の解釈ですので、正解というつもりは全くありません。
と、いうわけで興味のある方はお付き合いください。
はじめに
GOING UP
- 歌 :Liella!
- 作詞:宮嶋淳子
- 作曲・編曲:秋浦智裕
どうしていきなりこの曲のことなのかって話なんですが、単純に最初に聴いた時からかなり好きだった、というのがまず一つ目。そしてLiella!の曲であったGOING UPがライブで澁谷かのんソロver.として披露されたこと、更にその時の伊達さゆりさんの歌に惹かれたから、というのが二つ目。
本当に伊達さんのパフォーマンスから感じるものが沢山あったので見ていない方、見る予定のない方は配信でも良いので是非見て欲しいです。
こんな感じで大好きな曲になったこの曲の歌詞を少し読み解いていこうかなと思います。Liella!としてのGOING UPと澁谷かのんソロとしてのGOING UPについて、自分の中で少し考えていきます。
ただ、Liella!に好きなメンバーがいる方はそのメンバーを当てはめてみてください。Liella!の曲を澁谷かのんのソロとして披露されたのは事実としてあるのでここではかのんソロとして読んでいきますが、他のメンバーのソロとして歌詞を読んでも凄く解像度が高く見えてくるはずです。
それではいきましょう。
歌詞解釈
風船が雨にうたれてころがる
どこへ向かうか 分からないままで
風船が何のことを表しているのかが気になるところではありますが、まずはこの情景を頭で思い浮かべてみてみます。
一つの風船が雨にうたれてころがっている*2
そもそも風船は浮いている、フワフワとしたイメージのあるもの。そんな風船が”ころがる”。雨にうたれて、という歌詞からも暗い雨の日の景色が浮かびますね。
本来風船は内部のヘリウムガスによって宙に浮かび上がりますが、それが不足している状態にあると地面に落ち、ころがります。あるいは子供の頃よく遊んだ?風船を思い浮かべると空気があまり入っていない状態ではフワフワと浮かぶことなく、すぐに落下してしまいますね。
この歌詞はそんな風船の状態を用いた比喩表現ですね。じゃあ何を表すかというと、Liella!というグループであり澁谷かのんです。
暗い情景で風船が地面に落ちてころがっている、こう聞くとかなりネガティブなイメージになりますが、ネガティブな要素がある、というよりはポジティブな要素がまだない、という感じでしょうか。
先述の通り、風船はヘリウムガスという浮かぶために必要なものが不足しているときに浮かばずに転がってしまうものです。だからLiella!やかのんが大空に飛んでいくために必要なものがまだ彼女らにない、そんなイメージですね。*3
どこに向かうかも、何をするのかもまだわからないからまだとんでいくこと、浮かび上がっていくことができない、そんなイメージです。決して暗い、希望がない様子を暗示しているわけではありませんね。
だけど大空を夢みてるよ
君の笑顔がきらめいてゆれるから
「だけど」という逆接は先述の通り。
風船が大空へとんでいくことを夢見ている。とでも補足するのが良いかと。これから先の未来に対して抱く想いが歌われています。
そしてここで「君」が出てきます。
この曲に於いて(いや、スーパースター!!のほとんど全ての曲に於いて)とても重要であると考えています。*4
さて、この曲での「君」とは誰のことでしょう?
それはLiella!にとっての学校のみんなであり、かのんにとってのLiella!メンバー、もっと言うならちぃちゃんのことかもしれません。そしてこの曲を聴いている私たちでもあります。*5
そんな「君」の笑顔を見て、不安やまだ分からない未来に対して「大空を夢見てる」わけですね。つまり「君」の笑顔は「元気をくれる」象徴のようなものなのかもしれません。
何度でも いこう!って声が
聞こえるよ そのたび希望ふくらんでゆく
歌詞には歌われませんが、声の主はきっと「君」。
その聞こえた声が希望となるからこそ風船がふくらんでゆく。
雨にうたれてころがっていた風船。「君の声」という空気が入るから「希望」という名の風船がふくらんでゆくんですよね。
こうしてみるとこの曲の冒頭、一番初めの歌詞であるAメロの最初に提示された””風船””というモチーフがサビ前の””希望ふくらんで””に繋がるのがとても素敵ですね。
雨あがりの青 とびたつのさ
ふわり鮮やかに浮かびあがれ さあ!
「雨あがりの青」という表現、みなさんはどう思いますか?
「雨あがりの空」という表現は馴染みがあるような気がします。
みなさんが「雨あがりの青」という歌詞を聴いてどう感じるか、というのにもとても興味がありますが...ここからは私がこの表現から浮かんでくる情景の話です。
「雨あがりの”空”」ってどんな空ですか?
雨が止んだ時はまだ雲に覆われていて曇っているのか、それとも晴れ間がのぞいているのか、それとも雲も流れて晴れているのか...
これらはたぶんどれも正解ですよね?きっと読んでいる方それぞれに想像する空があるんじゃないかと思います。
では「雨あがりの青」というのはどうでしょうか。情景を具体的に想像すると、私は雨が降っていてグレーの暗い空だったところから晴れ間(青空)がのぞくような空を想像します。「雲の隙間に 一筋差す光*6」のようなそんな空をイメージします。(おい)
風船が希望によってふくらんで空へとんでいく、そんな風船を迎え入れるように青空が見えてくる。つまりLiella!やかのんにとって光が見えてきて、少し明るくなった心象を描写しているように思えるのです。
だから希望によってふくらんだ風船は「ふわり鮮やかに」「浮かんで」いくわけです。
迷っても目を閉じればいつも
まぶたの裏には 君が見えた
ここは歌詞の通りですね。
空へとびたって進んでいく中で迷うことはあっても、まぶたの裏には「君の笑顔」が見える。つまり『いつでも見える』ということがここではポイントなのかなと。
迷ったとき、悩んだとき、苦しいとき、自分のまぶたの裏に『君』の存在がいるから進んでいけるんだと思うのです。
歌詞の話とは離れますが、ライブで「迷っても目を閉じればいつも」のところは右腕を突き上げるような振りが入っていました。曲としても4ビートでリズムを刻んでおり、力強さがあるところなので、ここは前向きなイメージですね。
はじめての空はドキドキで不安
ぼんやりすれば さらわれる強い風
さて、1番の歌詞で空に浮かび上がった風船ですが、やっぱり「はじめての空はドキドキで不安」。誰しも「はじめて」のことは不安に思うものですよね。
この””空””はかのんにとってのスクールアイドルの世界であり、人前で歌う舞台なのかもしれません。かのんにとってもLiella!にとっても彼女らが活動する環境は厳しいんですよね。
人前で歌えない(過去のトラウマへの)不安、スクールアイドルの激戦区であろう東京...その他のメンバーにとってもそれぞれの悩み不安があるわけです。
いまとびたった風船がとんでいくそんな環境を「ぼんやりすれば さらわれる強い風」と表現しているのではないかと思います。
だめだ無理だよと思ったとき
また響くのさ 平気だよ!できる!と
「風船が強い風にさらわれそうになったとき」という補足を入れると分かりやすいですね。
そんなときに””また””響く声。1番Bメロの歌詞、空へとびたつ前に聞こえた声。
そう、「君」の声です。
「平気だよ!できる!」という言葉。「君」はLiella!のみんな、学校のみんな、と最初に書きましたが、もうひとつの解釈を書かせてください。
それは「過去の自分」。
これは確実にLiella!としての楽曲として受け取っていてはそう考えることはありませんでしたね。かのんソロとしてのGOING UPを聴いての解釈です。
あの頃、みんなに声をかけていたかのんが。
かのん みんな、大丈夫だよ!歌は怖くない、楽しいものだよ!
歌うのはとっても楽しいものだよ!
みんなが頑張って練習してこられたのは、歌うのが楽しかったからでしょ?
だから歌おう!楽しく!(ラブライブ!スーパースタ!! 11話「もう一度、あの場所で」より)
1番Aメロにも「君」が出てきました。
過去の自分が、『楽しい』って、純粋に思えていた過去の自分がいた。
「勇気をくれる」のは何事も「やればできる!」と真っ直ぐだった、歌が大好きで歌っていれば前向きになれたあの頃のかのんでもあるのではないでしょうか。
ありあ 熱かった。うるさかった。うざかった。
何かといえばやればできるとか頑張れとか、
熱血スポーツキャスターかっての。
でも、嫌じゃなかったよ!(ラブライブ!スーパースタ!! 11話「もう一度、あの場所で」より)
かのん 小さな頃から、ずっと思っていた。
私は歌が好きずっと歌っていたい。歌っていれば遠い空を、
どこまでもとんでいける。
暗い悩みも荒んだ気持ちも、全部力に変えて前向きになれる。
いつだって歌っていたい。(ラブライブ!スーパースター!! 1話「まだ名もないキモチ」より)
更にサビにも「君」が出てきました。
迷っても目を閉じればいつも
まぶたの裏には 君が見えた
ここもそう。
””いつも””見えたなんです。過去形ですよね。
迷っても不安になっても「過去の自分」はいつも自分の中にいる。どんな経験もどんな夢も。それまでの軌跡は消えたりはしない、ゼロにはならない。だから目を閉じれば『いつも』そんな過去の自分がいてくれる。
千砂都 それに、ひとりじゃない。
いるはずだよ、あの頃のかのんちゃんが。
歌を全世界に響かせようとしていたかのんちゃんが!(ラブライブ!スーパースター!! 11話「もう一度、あの場所で」より)
千砂都のこの言葉がかのんに気付きを与えたように、どんな時でも過去の自分は「平気だよ!」って、「できる!」って声を響かせてくれる。
こんな風に「君」が過去の自分を指しているとも考えられるのではないでしょうか。
歌詞の方に戻ります。
もう一度 上昇するんだ
軽やかな心でくるり回り
””もう一度””なんですよね。
強い風にさらわれそうになって、くじけそうになったけれど、「平気だよ!できる!」という声が響いてきたから。
もう一度上昇していく力を得たから風船は軽やかな心でとんでいける。
ここでいう『もう一度』は””上昇する””にかかっているんですが、これは1Aのような状態ではなく、一度浮かび上がっていて、更に上昇する、というようなニュアンスですね。
『くるり回り』という歌詞の軽快さも相まってこの先に向かう心や気持ちの軽さを感じさせます。
目の前ひろがる 果てしない青
渡れ この両手ミライにのばし
1サビでは「雨あがりの青」という表現でしたが、2サビでは「果てしない青」という表現になりました。これも完全にイメージの世界なので聴き手が自由に想像するのが良いかと思います。
『雨あがりの青』に対して『目の前ひろがる 果てしない青』というと澄み切ったキレイな青空が浮かんくる。
1サビでは不安もある中希望の光が差してくるようなイメージの「雨あがりの青」
2サビでは不安もなくなって希望が溢れているようなイメージの「果てしない青」
こんな対比が見えてきませんか?
これが美しく思えるので本当に好きなところです。
かのん、Liella!にとっての物語性、成長を感じられるうえ、風船というモチーフに合わせた詞選びがとってもキレイですよね。「空」というワードを使わずして「雨」「風船」という詞から聴き手側に想像させるような歌詞になっていると思います。
その風船は、希望にあふれた果てしない青(空)を渡っていく。
そして希望にあふれる未来に両手を伸ばしていくわけです。
ずっと変わらない大事な気持ち
最後の最後にささえるんだ
大好きだよ!
ここはとても真っ直ぐ、かつ純粋で原点とも言える想いが歌われています。
どんなことも結局最後の最後に支えになるのは大事な気持ち。
かのん やっぱり私...歌が好きだ!
(ラブライブ!スーパースター!! 1話「まだ名もないキモチ」より)
かのんがどんな時でもずっと変わらなかった、これからも”変わらない”大事な気持ちはこれなんです。
私は『変わるもの』と『変わらないもの』の考えがとても好きなんですけど。時の流れだったり環境の変化だったり、自分の中にある想いや目標、言ってしまえば『夢』だって変わりうるものでしょう。でもその中でそれが『大好き』な気持ちという原点だけは変わらないものなんじゃないかと思います。
仲間からどれだけ力をもらっても、勇気をもらっても、最後の最後に支えるのは自分自身の「大好き」。
しゅんとさ、しぼんだって
君と一緒ならとべる
もっとさ、いくんだって
舞いあがれ たかく!
楽曲の中で一番伝えたいメッセージはCメロに歌われている、私はそう考えているのですが、GOING UPではここがCメロにあたります。
『しゅんとさ、しぼんだって』
2番で『もう一度 上昇するんだ!』と歌った彼女でしたが、ここでは『しぼんだって』と再びそのエネルギーを失うことを歌っている。ただ、ここではあくまで”しぼんでしまっても”という仮定というニュアンスで歌っていることがキモかと思います。
風船が浮かび上がっていくために必要なもの。
希望、未来、目標、キモチ...色々あるんですが、それがなくなってしゅんとしぼんでしまう。
どうしてエネルギーを失うのか。
Liella!にとっては例えばこれ。(かのんにとっても同じことが言えますが)ラブライブ!決勝に進めなかった。勝てると信じてやってきたLiella!がサニーパッションに負けたこの時などはしぼんでしまうものでしょう。
勝つことの意味、なぜ勝ちたいか、その明確な答えがなかったから負けたわけですが...
歌うことそのものに意味があったかのんもそう。歌でみんなを笑顔にすることが「夢」。ラブライブ!の舞台で歌う、その歌で笑顔にする、それはすなわち勝つことを意味するんですが、かのん自身はそこまでは気付いていなかった。
でもサニーパッションとの話で伝えられた言葉
摩央 大丈夫、ラブライブで歌えばすぐ気付くはずよ。
なぜみんな勝ちたいか、いや、勝たなきゃって思うか。(ラブライブ!スーパースター!! 12話「Song for All」より)
そして気付いたんですよね。
「君」と一緒ならとべる、って。
学校のみんながいて、街のみんながいて、これまでは私を叶えるために頑張ってきたLiella!、そしてかのんの中に明確に「みんなと叶える物語」が、「私を叶える物語」が芽生えた瞬間でした。
だからこそ君と一緒ならとべる、なんです。
かのんにとってのこれは『君と一緒』ということに依存していた時の状態ではなく、君と一緒でなくてはかのん自身の夢を叶えることができない(みんなを笑顔にすること)、というどこまでも肯定的な『君と一緒』なんですよね。
この場面においても「君」はだれを当てはめても良いでしょう。
というよりここまで書いておいてなんですけど、解釈がどうこう、よりも、あなたにとってこの歌詞のいう「君」が誰なのか、それが一番大事です。
この言葉を読んでいる人がいるならそれを感じて欲しい。Liella!やかのんが歌う『君』があなた自身であっても良いし、当記事で紹介した過去の自分でも良いし、彼女達の周りの人でも良いと思います。
話しを戻します。
1番Aメロで少し触れていましたが、””一つ””の風船がとびたった空に、今度は君と一緒にとんでいくんです。
ちなみにかのんにとっての”それ”は色々ありますが、もう一つあげるなら11話のあのシーンかと。先述の内容と少しかぶりますが...
かのん 歌える...一人じゃないから!
(ラブライブ!スーパースター!! 3話「クーカー」)
そう、かのんが歌えていたのは一人じゃないからなんですよね。
人前で歌えなかった。それはまるで雨にうたれて転がる風船のように。自分の大好きなものに向かってとんでいくことができなかった。そこからスクールアイドルと、可可と出逢うことでとびたてたんです。
でも、裏を返せば一人になった時にどうなのか、という話。
かのん 歌でみんなを笑顔にすることです!
(ラブライブ!スーパースター!! 1話「まだ名もないキモチ」)
最初の自己紹介でこう語ったかのん。夢を叶えるためには一人でも歌えなければいけない。そんな時、突如一人で歌わなければいけなくなったのが、11話でした。この瞬間もしゅんとしぼむ瞬間だったんです。過去のトラウマもある場所、そして一人。
でも一つの解釈として書きましたが、「君」は過去の自分。
そして「君と一緒ならとべる」んです。
君と一緒だから”風船”はもっと高く舞い上がっていける。これがLiella!、かのんにとっての「君と一緒ならとべる」なんだと思います。
勿論再三書いていますが、「君」は今これを読んでいるあなたでもあるんです。一緒ならとべる、そうかのんが、Liella!が、私たちに語りかけてきているんですよね。
雨あがりの青 とびたとうよ
ふわり鮮やかに浮かびあがれ さあ!
迷っても目を閉じればいつも
まぶたの裏には 君が見えた
願いを抱きしめ とんでいくよ
さて、いよいよラスサビです。
再び1サビと同じように「雨あがりの青」が出てきます。一度壁に当たって、もう一度とびたっていく、そんな空は1サビに近いイメージの「雨あがりの青」です。これは正に雨上がりですね。
ですが、
「とびたつのさ」から「とびたとうよ」に変化しています。
この変化がこの曲における君との関わりの変化。
風船が一つ(一人で)とびたつのさ、と歌った1サビから「君と一緒に」とぶために、「とびたとうよ」と相手のある歌詞に変化しているんです。
「君」を誘っているようなニュアンス。
「君」との関わり方をまとめると下のような感じです。
大空を夢てみているとき君の笑顔が煌めいて見えて
↓
何度も「いこう!」って声が聞こえて
↓
迷った時にはまぶたの裏に君が見えて
↓
無理だと思った時、平気だよ!できる!という声が響いて
↓
しゅんとしぼむことがあっても君と一緒なら飛べると思えて
↓
君に一緒にとびたとうと誘いかけてくる
このあたりは「始まりは君の空」「この街でいまキミと」「Starlight Prologue」など他の曲の歌詞も併せて読んでいくと「きみ」の解像度が格段に上がるので、読んでみてください。
いまLiella!がファーストライブの真っ最中ですが、まさにLiella!が私たちファンと一緒にとびたとうよ!と歌っているような、そんな歌詞でもありますよね。
願いを抱きしめて、大切に抱えて、「夢見ている大空」をとんでいく。これが1Aの歌詞の回収になっているのが最高すぎるんですよ...
(ララララ)夢を(ララララ)みようよ
(ララララ)夢を(ララララ)みよう!
「夢をみようよ」とここもきっと「君」に呼び掛けているんだと思います。
最後の最後は「みよう!」と力強く歌いきってくれる強さを感じますよね。
最後に
はい、というわけで歌詞解釈をやってきました。
本当に最初から最後までテーマが一貫していて、かつストーリー性があり、成長していく、そんな歌詞ではないでしょうか。
GOING UP、少しは好きになって頂けましたでしょうか。私の大好きなこの曲が沢山の人に愛されたら嬉しいです。
とはいえこれはあくまで一部の解釈を書いただけで自分の中にはまた別の解釈があったりしますし、皆さんの中にもあると思います。
それだけこの曲、あるいはLiella!のその他の曲から感じることが沢山あるということなんですが。
ちなみに今回は歌詞の話しかしていませんが、曲調も含めてとっても良い曲なのでたくさん聴いて欲しいですね。
最後に...
~風船はドコへ行くのか~
タイトルをこう書きました。
私の答えはこれです。
最光星(スーパースター)
ドコへ行くのか、の答えとしてはちょっと違和感があるかもしれませんが、””ドコ””というのは具体的な場所を表しているというよりは、目指す姿、というイメージです。
彼女らがいつかなりたいのは「輝く最光星(スーパースター)」*7なんです。
スタートラインに立ったら
ゴールは遠く遠く
でもね キラリ輝く僕らの星(スター)
ときめきながら この手でつかもう
いつか僕らもなりたいよ 輝く最光星(スーパースター)「START!! True dreams」より
それはかのん個人にとってもそう。歌でみんなを笑顔にするスーパースターになりたい。だからこそ悩みながらもそこに向かってとんでいくんです。
ほんとのほんとに最後です!(いまきたばっかり~~~!)
この曲の歌詞、「とぶ」なんですよ。「飛ぶ」でも「跳ぶ」でもなくて。
これはきっと、風船というモチーフは「飛ぶ」。彼女らは「跳ぶ」。という違いなのかなと。
風船というモチーフを以て彼女らの羽ばたきを歌ったこの曲。
だからこそひらがなでこの歌詞が書かれているんだと思います。
途中で書きましたが、スーパースター!!も本当に他の曲との繋がりから見えてくるものが沢山あるので是非読んでみてください。
また、途中で『君』が過去の自分ではないか?と書きましたが、これはGOING UPに限らないと感じています。他の曲でもそう感じられる部分が至る所にあるので是非見て見て欲しいなと思います。
あるいはこの曲がLiella!の曲であるにも関わらずかのんソロとして歌われて、今回書いてきたような新たな意味を持ったり、他のメンバーのソロとして歌詞を読んでみてもとても納得いくんです。
無限の解釈の余地があるこの楽曲の歌詞が本当に好きだって改めて思いましたね。この曲の他の方の解釈、私がタイトルで投げた疑問の答えなど知れたら嬉しいです。
今回はこのあたりで。
長くなりましたがお読み頂いた方、ありがとうございました。
年末までラブライブ!シリーズと共に駆け抜けていきましょう。勿論来年も!
皆さん、良きラブライブ!ライフを!
それでは~
最後に、この記事ははまーさん(@hama_LLSS)との話がきっかけの記事であることを示しておきます